日別アーカイブ: 2011年5月17日

市野々(いちのの)の菖蒲田植

今年も、市野々(いちのの)の、菖蒲田植えを見せていただきました。
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今年は菖蒲田植ののぼりが新調されました。氏子が持ち寄った菖蒲の葉(正確にはシャガの葉)、鹿がシャガの新芽を食べてしまって、集めるのに、大変苦労されたと聞いています。
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別のところ(わち山野草の森 )で撮影した「シャガ」
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青年達が太鼓を打ち鳴らしながら歌う田植歌にあわせて「しょんぼり、しょんぼり、たーうえ」の掛け声で、そらたかく「菖蒲の葉」を放り投げます。
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お神酒がふるまわれます、残念ですが、運転しないといけません、丁重にお断りしました。
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バザーもあって、やきそば、うどん、ジュース、ビールなどたくさん用意してありました。ここでも、お酒は我慢、うどんをご馳走になりました、おいしかったです。
菖蒲田植→毎年5月5日、氏神天満神社(祭神菅原大神)の祭礼行事として古来より行われている。神社の境内で子供の成長と豊作を祈願する神事芸能で青年達が太鼓を打ち鳴らしながら歌う田植歌に合わせて行われる。
当日午後1時半頃(現在はam10:00ごろ)より氏子(男の子のある家)から15㎝位の長さに切り揃えた菖蒲を直径12㎝位の束にして、1人に2個づつ細い青竹の両端に1ヶづつさしてかついで神社の境内に持って行く。
これをあらかじめ境内に用意されたしめ縄の輪の中に集める。次に8才から12才までの男子が田植歌に合せてその菖蒲を両手でつかみ高く放り上げながら「しょんぼりしょんぼり田植」と唱える。それはしょぼしょぼと降る雨の中、山田で1人田植をしている様子を表していると伝えられている。
丹後半島の中でも独特な行事であり、他の地域では見られない唯一の御田植神事系の行事で、歌われている田植歌は中世歌謡に共通する貴重なものである。その田植歌は次の様なものである。
・苗取り(3回づつ12回歌う)
へ此の稲は何所の苗ともえが里なる高い田の苗
・植付(3回づつ12回歌う)
へ是れの田中の三反田に
つばくろが巣をかけて今年この稲は
今年この稲は七花八升付き
八花九升八花九升
以下12番まで歌われている。
市野々の菖蒲田植 – 久美浜百珍の会より

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